卒業論文詳細

学科メディア学科 ゼミ教員名阿部 康人 年度2025年度
タイトル日雇い派遣とスポットワークに関する報道におけるフレーミングの研究:読売新聞、朝日新聞、日本経済新聞3紙の比較
内容  本研究では、新聞の報道において“日雇い派遣”と“スポットワーク”という労働形態がどのように取り上げられているのかということを新聞記事に用いられているフレームを分析することによって明らかにした。また、新聞社ごとの報道の特徴にどのような違いがあるのかということを、読売新聞、朝日新聞、日本経済新聞という3紙の記事の比較・分析によって明らかにした。
 研究の結果、3紙全てに共通して日雇い派遣は社会問題フレーム、スポットワークは経済活動フレームを用いて語られる傾向にあるということが明らかになった。また、各紙の特徴として、読売新聞は両者の労働形態を行政の動きと紐付けて報道する傾向がみられた。朝日新聞は、日雇い派遣を社会問題として捉えるとともに、スポットワークについてもそのデメリットを懸念する報道が見受けられた。日本経済新聞は、日雇い派遣の問題点を報道しながらも流動的な雇用という面を評価するなど、柔軟な働き方を肯定的に報じる傾向がみられた。
講評 日本の新聞紙上において、特定の労働形態が「日雇い派遣」と「スポットワーク」という用語でどのように意味づけられているのかを調査した作品です。フレーミング理論を用いたさまざまな先行研究(英文で書かれたものも含む)に自身の論文を関連付けながら、自身のそれぞれのフレームについて丁寧に論じられていた点を高く評価します。一方、自身の論文の研究結果がどのような意味を持つのかについて他の理論などと関連付けながらさらなる議論が展開できていればもっと厚みのある作品になったのではないかと思います。研究方法の基本に常に立ち返りながら、丁寧に時間をかけて論文を仕上げることができました。学生時代の努力の結晶である本作を評価します。
キーワード1 フレーミング
キーワード2 新聞
キーワード3 テキスト分析
キーワード4 日雇い派遣
キーワード5 スポットワーク