| 学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 阿部 康人 | 年度 | 2025年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| タイトル | 新海誠監督アニメーション作品『秒速5センチメートル』にみる男性のまなざし | ||||
| 内容 | 本研究は、新海誠監督のアニメーション映画『秒速5センチメートル』を対象に、ローラ・マルヴィが提唱した「男性のまなざし」を理論的枠組みとして、作品内の女性表象を分析したものである。従来の研究が映像美や叙情的なモノローグの観点から高く評価してきたのに対し、本研究は男性=見る主体、女性=見られる客体という視線構造に注目する。分析では、観客が男性主人公・貴樹に同一化する「ナルシシズム」と、女性を理想化あるいは性的対象化する「スコポフィリア」という男性のまなざしにおける二つの概念を用い、明里・花苗・理紗らの描かれ方を比較する。さらに、物語全体における家父長制的な価値観や性別役割分業にも着目し、高く評価される作品の背後で再生産される男性中心的構造を批判的に読み解くことを試みる。 |
|---|
| 講評 | ローラ・マルヴィの「男性のまなざし」論を参照しながら『秒速5センチメートル』を検証した作品です。難解なマルヴィの論文に何度も何度も当たりながら「男性のまなざし」論を自分自身で理解しようと努めていた点、そしてそれを用いて丁寧に作品を検証した点を評価します。一方で、マルヴィを用いて分析された他の研究の知見などにも触れながら、自身の研究の意義について論じることができていればさらに厚みのある論文になったのではないかと思います。留学生活などを経て、研究対象を決めるのにも時間がかかったものの、研究対象が決まれば最後まで一気に完走しました。学生時代の努力の結晶である本作を評価します。 |
|---|
| キーワード1 | ジェンダー |
|---|---|
| キーワード2 | ローラ・マルヴィ |
| キーワード3 | 男性のまなざし |
| キーワード4 | 新海誠 |
| キーワード5 | アニメーション |