卒業論文詳細

学科社会学科 ゼミ教員名山本 圭三・武田 祐佳 年度2025年度
タイトル日本における平均寿命決定要因の都道府県別分析
内容 この研究は、日本の都道府県を対象に、平均余命の地域差がどのような社会的要因によって生じているのかを分析したものである。 指標は「経済」「教育」などの7領域・44変数に整理し、相関分析と重回帰分析によって、どの要因が平均余命と関連するかを分析した。
分析の結果、男性では、就業者比率や大学進学率、核家族世帯割合などに関する指標が平均余命と強く関連していた。女性では、人口当たりの医師数が最も強い影響を持ち、さらにボランティア活動への参加率など、地域社会への参加を示す指標が平均余命と関連していた。
この結果、平均余命を左右しているのは、単なる経済規模や医療費ではなく、安定した就業機会や学習に時間を割ける生活環境、そして家族や地域コミュニティとのつながりといった、日常生活に根ざした社会的条件であると考えられる。とくに、男性では「働くこと」と「家族」、女性では「医療へのアクセス」と「ボランティアなどの社会参加」が鍵となっており、今後の政策においては、経済・医療だけでなく、労働環境や社会的連帯を支える仕組みを整えることが長寿と健康格差の縮小に重要だと結論付けた。
講評 「平均寿命を決める要因は何か」というテーマのもと、公的統計データを駆使して様々な要因を検討する論文。結論として導かれる内容が、社会学的にも興味深い。分析にかなりのデータ整理作業を伴うことから、相当苦労したであろうことも想像される。
キーワード1 平均余命
キーワード2 決定要因
キーワード3 社会的連帯
キーワード4
キーワード5