学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 樋口 摩彌 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | ニュースプラットフォームの特性がユーザー行動に与える影響 −Yahoo!ニュースとLINE NEWSの比較分析− |
内容 | 本研究は、Yahoo!ニュースとLINE NEWSという異なる特性を持つニュースプラットフォームに着目し、それぞれの「参加型」と「受動型」の機能がニュースの受け取り方やユーザー行動に与える影響を明らかにすることを目的とした。Yahoo!ニュースの「参加型」特性は、コメント機能を通じてユーザー間の議論を活性化し、社会的関心の高いニュースへの意見形成を促進する点が特徴的である。一方、LINE NEWSの「受動型」特性は、効率的かつ簡潔な情報提供を重視し、ニュース接触の習慣化を実現するものの、短期的話題性に偏りやすい点が課題とされた。分析の結果、両プラットフォームの異なる編集方針がユーザーのニュース接触や意見形成に多様な影響を与えることが確認された。本研究は、ニュースプラットフォームの特性がユーザー行動や社会的意識形成に及ぼす影響を理解する上で重要な知見を提供するものであり、今後の質的研究や利用者リテラシー向上の必要性も示唆している。 |
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講評 | 本論文は、Yahoo!ニュースとLINE NEWSという特性の異なるニュースプラットフォームを研究対象とし、それぞれの編集方針がニュース接触や社会的関心に与える影響を分析したものである。本論では、Yahoo!ニュースがコメント機能を通じて議論を活性化し公共性の高いニュースへの関心を高める一方、LINE NEWSは効率的で簡潔な情報提供を通じてニュース接触の習慣化を促す特性を持つことが明確に示されている。また研究手法として、データ収集から分析、考察までの流れが一貫しており、実証的な分析に基づいた考察が行われている点は高く評価できる。 一方で、論文としては質的分析の不足が課題として挙げられる。Yahoo!ニュースとLINE NEWSの違いをより深く検証するためには、ニュースカテゴリ別やニュース接触頻度の考察も必要であろう。 なお総じて、本論はニュースを発信するプラットフォームの特性が、大衆の情報接触行動に与える影響を明らかにし、それぞれのプラットフォームの特性を明確にした、ニュース報道の可能性を示唆した論文と評価できる。 |
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キーワード1 | Yahoo!ニュース |
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キーワード2 | LINE NEWS |
キーワード3 | LINEヤフー |
キーワード4 | ニュースプラットフォーム |
キーワード5 | ユーザー行動 |