学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 阿部 康人 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 『ジョジョの奇妙な冒険』における悪役の過去の表象について |
内容 | ・本研究の目的: 「漫画」というメディアを通して「悪人」が生まれた過去や背景を分析し、現代社会における犯罪者のデビューマナイズ化現象に新視点を与えるため。 ・研究対象: ジョジョの奇妙な冒険の第2部を除いた第1部〜第7部の各部の最終的なボスとして登場する人間の悪役の動機、言動、行動、過去の内容分析 荒木飛呂彦先生の著作、その他の作者インタビュー記事やあとがき ・リサーチクエスチョン: 『ジョジョの奇妙な冒険』における悪役の動機には、そのキャラクターの過去や背景がどのように影響しているか、そしてそこに共通点はあるか、またその悪役制作には作者の意図が介在しているか」 ・研究結果: 「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する悪役のうち、「私利私欲で悪事を働く生まれついての純粋悪」のように描かれた悪役には、それぞれ共通して過去に「家庭内虐待」を受けており、人には必ず悪事を働く歪んだ事情がある、という設定であることが判明。一方の「後天的環境で変化した、事情を抱えた悪役」は家族を失う経験をしており、戦争や黒人差別などの影響が過去にあることが判明。 また、作者の荒木氏は、悪にも悪なりの理由があるとし、世の中で何か理不尽な事態が起きた時に荒木先生自身が感じた哲学が反映されて悪役が創造されているという事実が判明。 |
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講評 | 『ジョジョの奇妙な冒険』の悪人像の変遷を研究対象とした作品です。膨大な量の資料を読み込み、それらを厳密に検証した点を評価します。一方、リサーチクエスチョンとその回答についてそれぞれの関係性をよりいっそう明示できていれば、さらに良い論文になったのではないかと思います。研究テーマは何度か変わったものの、一度決めたら徹底的に調べ抜き、60000字を超える力作を生み出しました。学生時代の努力の結晶である本作を評価します。 |
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キーワード1 | 漫画 |
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キーワード2 | ジョジョ |
キーワード3 | 悪役 |
キーワード4 | 過去 |
キーワード5 | デヒューマナイズ化 |