学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 阿部 康人 | 年度 | 2024年度 |
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タイトル | 『ジョジョの奇妙な冒険』の主人公イメージの研究 〜フォロワーシップ論を手がかりに〜 |
内容 | 本研究は、荒木飛呂彦作『ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風』に登場する主人公ジョルノ・ジョバーナに焦点を当て、彼のフォロワーシップ特性を分析した。ジョルノは主人公でありながら、作中ではリーダーではなくフォロワーとして描かれる特異なキャラクターであり、本稿ではKelleyのフォロワーシップ理論を用いて、彼の行動がチームの結束や目標達成にどのように貢献したのかを明らかにした。 研究方法として、「葛藤や対立が解消される瞬間」と「目的意識が深まる瞬間」を基準に、ジョルノのフォロワーシップが顕著に表れる4つの場面を選定し、彼の行動やチームとの関係性を分析した。結果として、ジョルノは単なる受動的なフォロワーではなく、主体的にリーダーを補佐し、チームを導く「模範的フォロワー」として描かれていることが明らかになった。 本研究は、フィクションを通じてフォロワーシップの役割を再考する試みであり、リーダーとフォロワーの関係性を組織論の観点から読み解く意義を示した。これは、現代の組織運営におけるフォロワーシップの重要性を理解する上で、新たな視点を提供するものである。 |
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講評 | 『ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風』の主人公の表象分析に基づいた作品です。少年マンガに描かれたフィクションがフォロワーシップを理解するうえでの貴重な素材になっていることを実証的に論じた点を評価します。一方、研究方法についてもう少し丁寧に記述できていればさらに良い論文になったのではないかと思います。研究対象については比較的早くから決まっていたものの、研究テーマについては何度か変更もありましたが、研究テーマが決まれば最後までぶれることなく書ききりました。学生時代の努力の結晶である本作を評価します。 |
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キーワード1 | フォロワーシップ理論 |
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キーワード2 | フィクション |
キーワード3 | 主人公像 |
キーワード4 | |
キーワード5 |