内容 |
嗅覚は五感の中で唯一、嗅細胞、嗅球を介して、本能的な行動や喜怒哀楽などの感情を司る大脳辺縁系に直接つながっているため、より情動と関連づけやすいといわれている。筆者はこれにより、匂いが人間に及ぼす効果は大きく、様々な場面で匂いがプラスの促進効果を与えることができると考えた。文献調査の結果、香りを用いてパフォーマンス向上や睡眠の質の上昇などに効果を及ぼしていることが分かった。また、昨今では香水の使われ方に変化が生じている。体臭を消すこと以外に、個性を表し、ファッションの一つとして使用されていることが分かった。このような香水の使われ方や香水市場の変化は、SNSの普及によってインフルエンサーが愛用する香水を知ることができ、関心につながることが要因の一つとして挙げられる。このような香水市場の変化をもとに、香水を創る企業側は、どういったコンセプトを持っているのか関心を抱いた。2つの香水市場に焦点を当てて調べると、「クリエイティブさ」を重視している企業、「香水を知ってもらう、楽しんでもらう」ことに重きを置いている企業とでコンセプトは大きく異なった。クリエイティブさは、ファッションの一つのとして香水を楽しむようになった昨今のニーズにかなっている。また、香水を知ってもらうことは、香水が完全に習慣化されていない日本人にとって興味を持ってもらうきっかけとなる。今後、香水市場が成長していく中で、どのような変化が生まれていくのか楽しみだ。 |