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本研究の目的は、現代日本社会における美容に関心を持つインターネットユーザーのコミュニケーション戦略の一端を明らかにすることである。本研究では現在の日本で普及している、ブログとインスタグラムという異なるオンラインメディアにおける投稿者のコミュニケーション戦略を検証する。加えて、検証結果をもとに、企業のPRやプロモーション戦略、マーケティングのあり方について検討し、ひいては一般消費者のメディアを利用した購買行動の一端について明らかにする。
検証は、雑誌『MAQUIA』のオンラインサイト「マキアオンライン」とインスタグラムの投稿で行う。マキアオンラインでインスタブロガーとして活動している方を対象とし、彼女達の投稿を比較検証した。
検証の結果、媒体によって、投稿の持つ特徴に違いがあることが明らかになった。マキアオンラインでは商品に関心をもってもらう、商品へのlove meを促すコミュニケーション戦略が活発に見られたのに対し、インスタグラムでは商品へのlove meの他に、投稿者に関心をもってもらう、投稿者へのlove meを促すコミュニケーション戦略が見られた。
コミュケーション戦略を明らかにしたことで、企業のマーケティング戦略や消費者の購買行動に有益な知見をもたらすことができると考えられる。 |