学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 宇治郷 毅 | 年度 | 2009年度 |
---|---|---|---|---|---|
タイトル | 日本の外国人学校におけるバイリンガル教育 |
内容 | 本論では、継続バイリンガリズムを育成するために、バイリンガル教育の様々な形態や肯定論、否定論からその効果について検討した。バイリンガル教育はその形態だけでなく社会的要因、心理的要因によって成功するかどうかが決まるのである。また、バイリンガル教育を述べる上で無視できない子どもの第二言語習得過程には、年齢による認知の発達段階が大きく影響し、場合によってはダブルリミテッドを生み出す。バイリンガル教育の事例研究として外国人学校を取り上げた。民族学校は民族教育と日本語のバイリンガル教育を行っているが、インターナショナル・スクールは本国の教育に重点を置き、日本語は児童・生徒の言語背景や滞日期間等により外国語教育ともバイリンガル教育ともなり得るのである。しかし、今後ますます多様な言語、文化を持つ児童・生徒が両校ともに増加すると予想されるので、学校側は教育方針を徹底するための措置が必要とされ、また外国人学校に対する法的地位向上、教育制度や社会システムの整備が日本政府には求められる。 |
---|
講評 | 日本におけるバイリンガル教育の理論上、実践上の課題を、二つの外国人学校の事例研究を通じて具体的に検証し、考究している。バイリンガル教育が子どもに与える影響を明らかにし、第一言語と第二言語のあり方、及び継続バイリンガルについても明確な考察がなされている。外国人学校の今後の日本語教育及びその他の言語活動の方向についても自己の考察が示され、詳しく言及がなされている点が評価できる。 |
---|
キーワード1 | 継続バイリンガリズム |
---|---|
キーワード2 | バイリンガル教育 |
キーワード3 | インターナショナル・スクール |
キーワード4 | 外国人学校 |
キーワード5 |