学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 金子 邦秀 | 年度 | 2009年度 |
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タイトル | 批判的思考を育てる授業―PISA調査からの課題― |
内容 | 情報化が進んだ現代において、私たちは容易に情報を入手できるようになった反面、与えられた情報に対して過剰に反応し、鵜呑みにしやすい傾向がある。情報に含まれるまちがいや嘘に騙されないようにするために、「批判的思考」を身につける必要がある。PISA読解力は批判的思考と関連性の高い問題が出題されていることから、日本教育に批判的思考を育てる教育を取り入れていくなかで参考になり役に立つと考えられる。PISA読解力の結果分析によると、日本の子どもは「他者の考え」を「批判」した上で「自分の考え」を述べることが極端に苦手である。その原因として従来の日本教育で、「自分の考え」を述べさせることが少なかったことが考えられる。そこで批判的思考を育てる教育には、毎回の授業で子どもたちに「問う」て「考えさせる」習慣を身につけさせること、さらに討論学習などにより、自分以外の多様な価値観が存在することを気づかせ、「他者の考え」と「自分の考え」を考慮した上での判断能力や問題解決能力を養うことが必要である。 |
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講評 | 今年の卒論は、全体として、特に優秀でもなく、とくに不可ということもないものが目立った。というのは、それぞれある程度の努力をして、一通りのことは、調べたりしたものの、その地点から一歩前進して、オリジナルな資料に当たったり、実際に体をうごかして調べ照りする面において積極性が不足した。進学しても,就職しても、今後,仕事の中で文章を作成する場面が多々あると思う。自らの考えや主張をきちんと述べるためにも,裏付けとなる根拠を必ず見つけておくよう心がけて欲しい。独創性も結局は日頃からどれだけ幅広い問題意識を持って、世の中を見て行くか、情報に接するかにかかってくる。今後に期待するのみである。 |
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キーワード1 | 批判的思考 |
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キーワード2 | PISA |
キーワード3 | 読解力 |
キーワード4 | フィンランド |
キーワード5 | 読解メソッド |