学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 金子 邦秀 | 年度 | 2009年度 |
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タイトル | 英語リーディング力の向上をはかる和訳先渡し授業の可能性 |
内容 | 今、日本の英語教育は、小学校の外国語活動、中学校の外国語授業時間数の増加、高等学校のコミュニケーション力強化、と大きな変化を見せている。しかし、高等学校英語科の授業は、いまだに文法訳読を中心とした単調なものである。これを打開する案として、近年「和訳先渡し授業」が提案された。和訳先渡し授業は、英文を読む前に和訳を先に配る斬新な授業スタイルであり、文法訳読式授業の問題点を補う授業スタイルとして登場した。リーディング力の向上をはかるために必要とされる文章読解量を増やし、音読やリスニングも取り入れ、英語に触れる機会をできる限り増やした。その結果として、リーディング力の向上がみられ、生徒の学習意欲の向上もみられた。和訳先渡し授業は、和訳を渡すタイミングの研究やタスクの研究によりまだまだ改善の余地はあるが、学習指導要領の示すコミュニケーション能力の向上に寄与する授業スタイルであることは評価できる。 |
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講評 | 今年の卒論は、全体として、特に優秀でもなく、とくに不可ということもないものが目立った。というのは、それぞれある程度の努力をして、一通りのことは、調べたりしたものの、その地点から一歩前進して、オリジナルな資料に当たったり、実際に体をうごかして調べ照りする面において積極性が不足した。進学しても,就職しても、今後,仕事の中で文章を作成する場面が多々あると思う。自らの考えや主張をきちんと述べるためにも,裏付けとなる根拠を必ず見つけておくよう心がけて欲しい。独創性も結局は日頃からどれだけ幅広い問題意識を持って、世の中を見て行くか、情報に接するかにかかってくる。今後に期待するのみである。 |
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キーワード1 | リーディング |
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キーワード2 | 英語教育 |
キーワード3 | 和訳先渡し授業 |
キーワード4 | 授業スタイル |
キーワード5 |