学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 山田 礼子 | 年度 | 2009年度 |
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タイトル | 職業志向の大学生の意識について―教員養成系3大学の学生を例として― |
内容 | 大学進学率が50%を超え、誰もが「大学生」になる時代が到来したことで、目標を持つこともなく大学へ進学する人も多くいるだろう。しかしながら、その一方でキャリアヴィジョンを持ち、大学での学びを通じて、そのキャリアヴィジョンを実現しようとする人もいる。教員養成系大学に通う学生も例外ではない。彼らは「教員になる」というキャリアヴィジョンを持ち、大学へ進学している人が大変多い。では彼らはなぜ教員を志望し、大学在学中にどのような経験をするのであろうか。またその経験を通じて、教員への想いはさらに強まることはあるのだろうか。それとも弱まってしまうのだろうか。本論文は2009年10月から11月に行ったアスティンのI-E-Oモデルに基づく質問紙調査から、教員養成系大学に通う学生の大学生活満足度、自己評価とキャリアヴィジョンの関連について分析し、キャリアヴィジョンをもつ職業志向の学生の特徴について検証する。 |
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講評 | 本年度の卒業論文を最終的に執筆した学生は11人であり、全員が20000字を選択した。 私のゼミは、研究方法として質問紙、インタビューなど実証的な手法を用いて卒論を執筆するということを基本的に義務付けている。そういう意味では、データを取り、何らかの仮説を立て、それを検証するということが必要になる。もちろん、文献による先行研究の検討も十分に行わなければならない。私のゼミの学生は3年次に日本学生政策フォーラムという全国的な学生によるフォーラムでの論文発表とプレゼンテーションが恒例の行事となっているため、3年次にはグループでこのフォーラムへの準備に膨大な時間をかけることになる。フォーラムが終了するのが12月であり、各個人の卒論準備はそれからになるので、文献だけでなく、調査等を実施し、その結果にもとづき卒論を執筆していくには時間が短いかもしれない。しかし、3年次に論文を20000字以上執筆したという経験は卒論執筆に十分役に立つと考えている。 最終的に多くのゼミ生が自分で設定した課題に取り組み、卒業論文を書き終えたことは評価したい。しかし、今年度は多少昨年の論文執筆の経験を生かしきれていない状況が散見された。初年次生ではないので、ある程度は自律的に課題を立てて、自分で時間設定をしながら、研究を進めていくことが求められるが、それが徹底できていなかったことが残念であった。 |
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キーワード1 | 職業志向 |
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キーワード2 | 教員養成系大学 |
キーワード3 | 自己評価 |
キーワード4 | キャリアヴィジョン |
キーワード5 |