学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 山田 礼子 | 年度 | 2009年度 |
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タイトル | 大学入試と補習教育についての一考察 |
内容 | 中等教育と高等教育の量的拡大や多様化は、学部教育で必要とされる高校科目を未履修や理解不足の状態で入学することの一因となり、それに伴い学部段階での補習教育が増加しつつある。そこで、本稿では補習教育の背景・要因や実際に行われている様子、補習教育への要望などの分析と、それを踏まえて行った、224名の同志社大学学部生へのアンケート調査をもとに補習教育と入試科目、履修科目の関係について検討した。その結果、学部や大学によって必要とされる高校科目の傾向があることや、国公立大学に併願することによって高校科目への理解度が上がること、学生の補習教育へのニーズに対し大学・学部が提供する授業やプログラムが量的に釣り合っていないことが分かった。これらのことから、本稿では今後の学部教育を潤滑に進めるためにも、学生の補習ニーズを把握することは極めて重要であると判断した。 |
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講評 | 本年度の卒業論文を最終的に執筆した学生は11人であり、全員が20000字を選択した。 私のゼミは、研究方法として質問紙、インタビューなど実証的な手法を用いて卒論を執筆するということを基本的に義務付けている。そういう意味では、データを取り、何らかの仮説を立て、それを検証するということが必要になる。もちろん、文献による先行研究の検討も十分に行わなければならない。私のゼミの学生は3年次に日本学生政策フォーラムという全国的な学生によるフォーラムでの論文発表とプレゼンテーションが恒例の行事となっているため、3年次にはグループでこのフォーラムへの準備に膨大な時間をかけることになる。フォーラムが終了するのが12月であり、各個人の卒論準備はそれからになるので、文献だけでなく、調査等を実施し、その結果にもとづき卒論を執筆していくには時間が短いかもしれない。しかし、3年次に論文を20000字以上執筆したという経験は卒論執筆に十分役に立つと考えている。 最終的に多くのゼミ生が自分で設定した課題に取り組み、卒業論文を書き終えたことは評価したい。しかし、今年度は多少昨年の論文執筆の経験を生かしきれていない状況が散見された。初年次生ではないので、ある程度は自律的に課題を立てて、自分で時間設定をしながら、研究を進めていくことが求められるが、それが徹底できていなかったことが残念であった。 |
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