学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 山田 礼子 | 年度 | 2009年度 |
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タイトル | スポーツの有用性と大学スポーツを通じて獲得されるスキル―同志社大学体育会所属学生への質問紙調査より― |
内容 | 本稿はスポーツの有用性に焦点を当てて、スポーツがどのような形で人間形成に作用し、スポーツを通してどのような能力やスキルを獲得できうるか、という点を明らかにしようと試みた。そのために、同志社大学体育会系クラブ所属の学生105名を対象に実施した質問紙調査を行った。質問紙の構成はJCSSの質問紙(2007)と島本・石井(2007)をベースに、尺度についてはWHOのライフスキル・文部科学省の学士力・経済産業省の社会人基礎力を参考にして作成した。 スポーツがどのような作用を人間にもたらすのか、ということについてまず藤原(1995)の先行研究をもとに述べていき、第2章ではスポーツのもたらす影響とライフスキルという社会心理的スキルとの関係を、島本・石井(2007)、(2006)の先行研究をもとに見ていった。 |
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講評 | 本年度の卒業論文を最終的に執筆した学生は11人であり、全員が20000字を選択した。 私のゼミは、研究方法として質問紙、インタビューなど実証的な手法を用いて卒論を執筆するということを基本的に義務付けている。そういう意味では、データを取り、何らかの仮説を立て、それを検証するということが必要になる。もちろん、文献による先行研究の検討も十分に行わなければならない。私のゼミの学生は3年次に日本学生政策フォーラムという全国的な学生によるフォーラムでの論文発表とプレゼンテーションが恒例の行事となっているため、3年次にはグループでこのフォーラムへの準備に膨大な時間をかけることになる。フォーラムが終了するのが12月であり、各個人の卒論準備はそれからになるので、文献だけでなく、調査等を実施し、その結果にもとづき卒論を執筆していくには時間が短いかもしれない。しかし、3年次に論文を20000字以上執筆したという経験は卒論執筆に十分役に立つと考えている。 最終的に多くのゼミ生が自分で設定した課題に取り組み、卒業論文を書き終えたことは評価したい。しかし、今年度は多少昨年の論文執筆の経験を生かしきれていない状況が散見された。初年次生ではないので、ある程度は自律的に課題を立てて、自分で時間設定をしながら、研究を進めていくことが求められるが、それが徹底できていなかったことが残念であった。 |
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