学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 井上 智義 | 年度 | 2010年度 |
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タイトル | 性別差が視覚的情報の記憶に及ぼす影響 ~言語記憶か、非言語記憶か~ |
内容 | 本研究の目的は、言語的符号化のしやすい画像と、言語的符号化のしにくい画像を用いて再認実験を行い、その結果を男女別に比較することで、視覚から得た情報はどのように記憶されるのか、またそれは性別によって異なるものなのかを調べることである。実験参加者は同志社大学の学生10名(男性5名、女性5名)である。まず、実験参加者には日常生活で見られる物の画像が40個提示された。その後、先程提示された画像と全く新しい画像が20個ずつランダムな順番で提示された。実験参加者には画像が先程提示されたものか、初めて提示されたものなのかを判断させた。言語的符号化のしにくい画像についても同様の手続きを取り、成績の変化を観測した。結果、男性に比べ、女性の方が言語的符号化のしにくい画像の成績が良かった。このことから、男性は視覚から得た情報を言語的に符号化し記憶しているのではないかと推察される。 |
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講評 | 私のゼミの今年度の卒業論文は、20,000字のものが1編、10,000字のものが9編が提出されました。 前者は九色の色の名前(漢字)と、色パッド(色紙)を実験参加者に提示して、その印象の違いを、心理学的な手法で検討するというものでした。言語連想法と意味微分法(SD法)の両者を活用して興味深い結果が示されています。100名の参加者についての丁寧な分析になっているので、学術的にも大きな意味があるものと考えています。 また、後者の多くの論文は、三年次のゼミから研究したものを、今年度になってからも引き続き研究を深め、各人がそれぞれの視点からまとめたものになっています。異文化理解に関わるものや、外国語学習に関わるもの、特別支援教育に関わるもの、その他、コミュニケーションに関わるものなど、さまざまなテーマのものがありました。それぞれの努力を評価したいと思っています。 |
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キーワード1 | 視覚情報 |
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キーワード2 | 言語情報 |
キーワード3 | 言語的符号化 |
キーワード4 | 記憶の再認 |
キーワード5 |