卒業論文詳細

学科教育文化学科 ゼミ教員名国生 寿 年度2010年度
タイトル生涯学習の時代における公共図書館と図書館職員の在り方
内容  社会や文化の変化のサイクルが短い時代になり、人々は、学校教育の外に出てからも学ぶことを必要とし、あるいはそれを欲している。人々の自発的意志に基づいて、自ら充実した人生を送ることを目指し、生涯にわたって学習が行われる時代である。この生涯学習時代において、公共図書館はどのような役割を担っていくのか、どうあるべきなのかということが基本的な関心事である。
 そして、「資料・情報と利用者を結びつける」という使命を通じて、生涯学習を支援していくことにつながるのだということを論じ、また、生涯にわたる自主的な学習とは、人の読書行為と関係の深いものであると考え、読書の重要性と読書推進の動きについて概観している。さらに、生涯学習を支援する公共図書館において、その職員はどうあるべきなのかということに触れ、現在の問題について述べている。
 生涯学習の時代における公共図書館と、図書館を実質的に動かす図書館職員の在り方を探っていく。
講評  本ゼミの卒業論文は,担当者の専門領域(社会教育学・生涯学習論)を反映して,社会教育・生涯学習・学校外教育にかかわるテーマが多い。
 これらは全体として,引用・注記・出典等も整っており,卒論として合格といえよう。事例研究では,地域や施設に入り込んで,詳細なインタービューや事業分析を試みたりして丁寧に教育実践を見つめている。
 大方の学生は,厳しい就職活動中にもかかわらず,夏休み中も含めて熱心に卒論指導を受けていた。
 これらの成果が卒業後の生活に生かされるものと信じたい。
キーワード1 生涯学習
キーワード2 学習権
キーワード3 読書
キーワード4 公共図書館
キーワード5 図書館職員