学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 金子 邦秀 | 年度 | 2011年度 |
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タイトル | 小学校における習熟度別授業の運用について |
内容 | この論文では、習熟度別授業の運用が小学生の子どもたちにとって適するものなのかを考える。子どもの学力低下が叫ばれる中で、習熟度別授業を行うことにより、子ども一人一人にきめ細やかな対応をとるというのが目的であるが、クラスを習熟に分けることにより偏った能力の子どもが集まり、偏った意見しか表れない。また、人間関係は単純になり、個別化してしまい、集団での学び合いを大切にする子どもたちにとってそこから習熟別に分けて子どもの能力を伸ばすという考え方は必ずしも適切ではない。 一方、一斉授業は、一人の教師の下に多数の子どもたちが同じ課題に取り組み、互いに高め合っていく学習形態であり、その本質は、個と集団の両方が位置づけられており、個と集団の学びが両立するところに一斉授業の特質があると言える。よって個をみる習熟度別授業より個と一斉の両方を組み合わせることができる一斉授業のほうが小学校の子どもたちに適しているといえるのではないかと言える。 |
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講評 | すべての卒論が金子ゼミの特色である学校教育に関する諸問題を取り扱う卒業論文であった。ある意味では学校教育は各自がこれまで経験をしてきたことがあり、テーマ設定が、よい意味でも悪い意味でも、各自の学校に関する原体験が問題意識として共通にみられた。その意味では、テーマは異なるにしても、相互に深め合うことはできていた。 しかし、その原体験を活かしながら、また、参考文献を活用しながら論点は皆おさえているのだが、そのうえで、独自の論を展開し新たな知見を論じる点が共通してやや不足していた。 9月1日に10000字レポートを提出したときからでも、皆、大きく成長した。 今後、この卒論執筆の経験を活かして、社会人として、自他の意見をまとめたり、各自の主張を的確に伝達する力をなお一層それぞれの活躍の場で身に付ける努力を重ねていってほしい。 |
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キーワード1 | 習熟度別授業の運用 |
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キーワード2 | 一斉授業 |
キーワード3 | |
キーワード4 | |
キーワード5 |