学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 山田 礼子 | 年度 | 2011年度 |
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タイトル | 学生の求める初年次教育―同志社大学社会学部生を事例として |
内容 | 大学のユニバーサル化に伴う高等教育を巡る環境変化は著しい。学習に対する 目的意識の欠如や大学生活への不適応といった学生の変容、高等学校と大学の接 続の問題など様々な問題が顕著になってきた。そのような背景のなかで、学生を 支援する取り組みとして次第に注目を集め、大学で導入され始めたのが、「初年 次教育」である。日本における初年次教育の実施率は年々増加しており、その関 心の高さは研究数の多さからも見受けられる。 しかしそれらの研究の大半が各大学で実施された初年次教育のカリキュラム内 容を検討するものであり、学生が初年次に求めるニーズの実態は明らかになって いない。そこで、本論文では、実際に同志社大学社会学部の学生を対象に、初年 次にどのような教育を指導して欲しいのか、という質問紙調査を実施する。その 結果をもとに学生が初年次に求めているニーズを検討し、考察することがこの論 文の目的である。 |
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講評 | 私のゼミでは、3年次に「ISFJ日本政策学生会議」に参加し、政策フォーラムに向けて論文を約3万字書き上げるという経験をしているために、4年生にとっては今回が新たに論文を書く経験ではなかった。しかしこれらのテーマに対する問題意識を持ち論理展開する訓練を行っていたことが、むしろ論文執筆に取り掛かるのが遅くなる要因となった。本来ならば10、11月には一回目の添削を行うところが、ぎりぎりのスケジュールになってしまったのが大変残念であった。スケジュール管理が非常に弱いというのが反省点である。 また、私のゼミの特徴として、自分の問題意識に基づいてデータを集めるということを基本的に義務付けている。4年生は研究方法として質問紙調査、インタビュー、ホームページのデータをもとに分析するなど、データ分析を全員が行った。このように、3年次のゼミで学んだことを活かし、問題意識を明確に持つこと、そしてその問題意識に基づいてデータの収集・分析を行って結論付けていくということが全員出来ていたことは評価したい。特に、質問紙調査やインタビュー調査を行う際には、関係者へのお願いから始まって、最後にまとめた結果を何らかの形で提示することがマナーとして求められる。こうしたマナーは社会人になってからは当然要求される。しかし、社会人として当たり前に求められることが、学生はなかなかできないのも事実である。卒論執筆にあたって、こうした機会を経験できたことは、将来役に立つと期待している。 さらに、学生同士が自発的に互いの論文を添削し合うという行動をとったことは、新しいステップであると感じた。 |
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キーワード1 | 初年次教育 |
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キーワード2 | 学生 |
キーワード3 | ニーズ |
キーワード4 | 学生の多様化 |
キーワード5 | 高校から大学への移行 |