内容 |
第1章では、在日朝鮮人問題を述べるために、まず在日朝鮮人とは何者であるのか、何故発生し、定住するに至ったのか、を植民地支配時代の歴史的経緯から明らかにする。続いて2章では、帰化の直接の原因である在日朝鮮人問題とは何であるかを人権差別問題の視点から述べてく。このような問題から、在日朝鮮人が帰化をしていく問題の現状と、帰化がもたらす民族消滅の危険を3章で述べる。4章では、なぜ2章のような問題が発生したのか、人々の朝鮮人に対する差別意識は何処から来るものなのか、等、朝鮮人問題の背景と原因を日本の社会動向から読み取っていく。最後に結論として、5章で帰化問題の解決策を提案する。尚、本論では帰化の原因を在日朝鮮人の人権問題(2章)から来るものとするため、帰化問題の解決は在日朝鮮人問題の解決によってもたらされると考え展開する。本論文では「在日朝鮮人」の定義を「朝鮮半島出身者及びその子孫(朝鮮半島に何かしらのルーツを持つもの)」とする。また、本論文で扱う社会問題は主に第二次世界大戦前・中に日本に渡った朝鮮人とその子孫に関わるものであるため、留学、就職、国際結婚などで近年日本に渡った韓国人の抱える諸問題については扱わない。 |