| 学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 梶谷 真也 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | 「一人っ子」という家庭要因が年収や仕事観に与える影響 | ||||
| 内容 | 本研究は、一人っ子という家族構成の違いが、若年層のキャリア形成および価値観に与える影響を明らかにすることを目的とする。学生期の教育達成、就職後のキャリア成果(年収)、および仕事観や性別役割分業意識に着目し、その効果を検証した。 分析には東京大学社会科学研究所による若年パネル調査(JLPS-Y)の個票データを用い、多重回帰分析によって、一人っ子ダミーの効果を、性別や家庭の社会経済的地位、居住地域などを統制した上で推定した。 その結果、一人っ子であることは、親の教育期待や教育投資といった学生期の教育環境において有意な正の効果を持ち、教育的達成の程度としては部分的に認められた。一方で最終学歴や、年収といった就職後のキャリア成果において効果は限定的であり、性別や労働市場構造、ライフイベントなどの要因によって一人っ子効果が薄まることが示された。また、価値観に関しては、仕事観では差が見られなかったものの、性別役割分業意識においては、一人っ子がより平等主義的な傾向を持つことが確認された。 |
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| 講評 | 本論文では,兄弟がいる状況と一人っ子という状況の違いによって,キャリア形成や価値観に違いがあるのかについてマイクロデータを使って計量的に分析している.そして,一人っ子は,①親からの将来に対する期待が高いこと,②教育投資が多いこと,③女性サンプルにおいて大卒進学率が高いこと,④性別役割分業意識が低いことをそれぞれ明らかにしている.特に,③と④の結果を踏まえた考察はとても興味深かった. |
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| キーワード1 | 一人っ子 |
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| キーワード2 | キャリア形成 |
| キーワード3 | 教育達成 |
| キーワード4 | ジェンダー意識 |
| キーワード5 | 若年層 |