卒業論文詳細

学科産業関係学科 ゼミ教員名梶谷 真也 年度2025年度
タイトル仕事満足度に影響を与える職場要因 について ―「働きやすさ」の正体とは何か―
内容 本研究は、働き方改革が進む現代日本において、どのような職場環境が労働者の仕事満足度を規定しているのかを明らかにすることを目的とした。リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査2024」の個票データを用い、仕事満足度を被説明変数とする重回帰分析を行った。説明変数として「働き方の柔軟性」「制度・評価の公正さ」「教育・成長機会」「ハラスメント・職場環境」の4要因を設定し、その影響力を比較検証した。
分析の結果、全ての要因が統計的に有意な影響を示したが、中でも「制度・評価の公正さ」が満足度に与える正の影響は極めて大きかった。次いで「ハラスメント・職場環境」の健全性が重要であり、その影響力も柔軟性を上回っていた。一方で、近年注目されるテレワーク等の「働き方の柔軟性」の効果は、これらと比較して限定的であった。結論として、真に働きやすい職場とは、制度的な利便性が整っていること以上に、ハラスメントのない安全な環境下で公正な評価がなされ、労働者の心理的な納得感が満たされている職場であることが示唆された。
講評 本論文は,職場環境と労働者の仕事満足度との関係をマイクロデータを用いて実証的に分析している.具体的には,職場環境を制度的要因と環境的要因に分けて,どちらの要因がより仕事満足度と関係しているかについて考察している.雇用形態別の推定や因子分析の可能性など,本研究の今後の発展をいい意味で期待させる内容だった.データや分析手法の制約の中で,現時点で可能な分析を十分に行っており,その上で得られた考察は非常に示唆的であり,高く評価する.
キーワード1 仕事満足度
キーワード2 働きやすさ
キーワード3 評価の公正さ
キーワード4 職場環境
キーワード5 働き方の柔軟性