| 学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 崔 紗華 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | 教育の自由と性教育の政治化 ―七生養護学校事件における国家権力と性教育の関わり― | ||||
| 内容 | 本稿では、2003年に東京都立七生養護学校で起きた「七生養護学校事件」を中心に、国家権力と教育現場の力関係、さらに障がい児教育における性教育の意義を検討する。当時の会議録・東京都教育委員会資料・判決文や文献をもとに、教育実践における教育現場と地方公共団体の関係を七生養護学校と東京都議会を例に使い、本事件の背景には教育現場の専門性を侵害した不当な支配があったことを明らかにする。同校では、生徒が自己の身体や他者との関係を理解することを目的とした「こころとからだの学習」という性教育が行われていた。これは人形教材や体験的学習を通じ、妊娠や出産、避妊などを発達段階に応じて教える実践である。しかし2003年、東京都議会議員がこれを「過激な性教育」として政治的に批判し、東京都教育委員会が授業の中止や教材没収、教員処分を行った。本事件は教育の自主性と地方公共団体との緊張関係を象徴する重要な具体例であった。 |
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| 講評 | 本稿は、2003年の石原慎太郎都政時に起きた七生養護学校事件に着目し、その事件が起きた経緯及びその事件の意味を模索したものである。性教育と障害者教育の交差性を扱った本研究は、学術的・現代的意義のある研究である。一学校に対する政治的介入がなぜ行われたのかという視点は批判的で高く評価できるものの、本稿の目的を達成するための資料収集と分析が十分に行われなかったことが残念である。著者の今後の研究の展開に期待したい。 |
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| キーワード1 | 七生養護学校 |
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| キーワード2 | 教育現場の自主性 |
| キーワード3 | 性教育への無理解 |
| キーワード4 | 地方公共団体と教育の関わり |
| キーワード5 |