| 学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 崔 紗華 | 年度 | 2025年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| タイトル | 日台実質関係の維持はどのように図られたか ―1972年日華断交後における日台航空路線問題に着目して― | ||||
| 内容 | 日華断交後、日台の実質関係維持がいかになされてきたのかを、日台航空路線問題を中心に史的に考察する。特に、日華断交後の1972年9月末から1975年8月に焦点を当て、日台関係がいかに維持されてきたのかを論じる。日華断交後、日台両政府は航空路線の維持を求めていた。しかし、日台空路は台湾政府の強硬な姿勢や日本政府の対中関係を重視する方針により一時的に断絶している。しかし、大平談話の撤回によって航空路線は復活することになった。本稿の意義は、数少ない日台関係の研究に補完できる点である。日台間の歴史は、正式な国交がないという理由から日中関係の裏面史として語られることが多い現状がある。本稿は、日本と台湾が1972年までどのような関係性にあったのかを丁寧に論じることで日華・日台の重なり方を明確化し、1972年以降の日台実務関係の形成期の歴史を明らかにする。 |
|---|
| 講評 | 本稿は、外交関係のない日本と台湾が、いかに関係を維持してきたのかについて、1972年以降、日台間で行われた日台航空路線交渉に光を当て史的に考察したものである。日本による植民地支配や日華断交という歴史があったにも関わらず、日台関係が良好とされるのはなぜなのかという問題意識を切り口に、日華断交前よりも後の方が日台関係を「良好」だと報じる新聞記事が多い実態を明らかにした。そして、近年公開された日本側の外交史料を駆使しながら、日華断交後においても日台航空路線に活路が見出された要因を、交渉に臨む日台両国の意図や戦略を含め、交渉の全過程において中国という中国ファクターが大きな影を落としていたことを明らかにした。日台航空路線問題は二国間交渉というより、中国を含めた三国間交渉であるということがより実態に即しており、その点を丁寧に明らかにした本稿は非常に学術的意義がある。 |
|---|
| キーワード1 | 日台関係 |
|---|---|
| キーワード2 | 日台航空路線問題 |
| キーワード3 | 日中航空協定 |
| キーワード4 | 日中国交正常化 |
| キーワード5 | 日華断絶 |