| 学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 奥井 遼 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | 「支援者と被支援者」の関係性についての考察ー青少年の居場所づくり施設での事例からー | ||||
| 内容 | 本稿では、「居場所」における「支援者と被支援者」の関係について考察する。調査方法として、市営の居場所づくり施設にてフィールドワークを行い、筆者と利用者や他のスタッフ・コーディネーターとのかかわりなどの事例をもとに考察する。支援者の被支援者に対する寛容さを捉え直し、最終的に「居場所」を選ぶのは被支援者であることから、被支援者が「居場所」や支援者を受け入れることで「居場所」の「支援者―被支援者」として成り立つと考察した。また、「居場所」での「支援者―被支援者」の関係が成り立つには条件があり、第一に、支援者・被支援者は、「居場所」の「外」で起こった出来事に関してお互い干渉することはできないことを示した。第二に、「居場所」では、ある事実にあえて触れないようにすることで「支援者―被支援者」として機能できる場合があり、状況によってその事実に触れる・触れないは可変的であることを示した。 |
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| 講評 | 居場所事業の利用者が中学生以上の青少年である場合、スタッフとの信頼関係を取り結ぶことの重要性と繊細さがあることは言うに及ばない。居場所事業を営む施設において長期的な参与観察を重ねた筆者は、スタッフと利用者との関係が、支援者―被支援者という単純な図式に収まらないことを前提とした上で、被支援者の側が支援者を「受け入れる」という事例や、適切な関わり方を維持するための「壁」の存在を描き出す。特に、偶然にも筆者の知り合いが施設の利用者となるという稀な事例を取り上げ、「壁」がうまく機能しなかったり、よい意味で「壁」が取り払われるような瞬間をも記述する。スタッフと利用者との関係構造の質的で動的な性質を捉えようとする労作である。 |
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| キーワード1 | 居場所 |
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| キーワード2 | 青少年 |
| キーワード3 | 支援者 |
| キーワード4 | 被支援者 |
| キーワード5 | フィールドワーク |