| 学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 奥井 遼 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | 学童保育で観察された遊びの一考察 ―ホイジンガとカイヨワの遊び論をもとに― | ||||
| 内容 | 本稿の目的は、学童保育におけるフィールドワークを通して子どもの遊びの実態を明らかにし、ホイジンガやカイヨワによる古典的な遊び論を現代的な視点から再検討することである。特に、彼らが遊びの本質として位置づけた「自由」と「虚構」という概念に着目し、学童保育の現場で観察された遊びの実態と照らし合わせた。 事例分析の結果、以下の2点が明らかになった。1点目は、児童たちの遊びにおける「自由」とは、最初から保障された性質として存在するのではなく、外部的な制約を自ら作り変える過程で生まれるものである。2点目は、「虚構」の世界は現実から切り離されたものではなく、身近な物や日常の経験を用いて現実と行き来し、さらに感情や人間関係を調整する役割を担っている。 以上の考察を通して、現代の学童保育における遊びを捉え直した。これにより、ホイジンガやカイヨワによる古典的な遊び論を、現代の学童保育の現場の状況に合わせて拡張し、実践的に読み直すための視点を提示した。 |
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| 講評 | 学童保育における子どもたちの遊びを事例として、遊びの本質を読み解こうとする論考である。遊び論の古典としてカイヨワやホイジンガが知られるが、彼らの論じる「自由」や「虚構」(いずれも遊びを成立させる重要な要素)は、既存の人間関係や社会的規範などとは無縁のところにあるように論じられてきた。ところが筆者は、子どもたちの遊びが、学童内の諸々の制約(入ってはいけない場所、限られた人数、口を出してくる職員)などから無縁どころか、むしろそれらの制約を逆手にとって、そのなかで豊かに展開されるさまを明らかにした。遊びへの介入を極力減らして子どもたちに関わり続けた筆者の眼差しによって、子どもたちの柔軟で生き生きとした遊びの諸相が描き出される。 |
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| キーワード1 | 学童保育 |
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| キーワード2 | 児童 |
| キーワード3 | 遊び |
| キーワード4 | ホイジンガ |
| キーワード5 | カイヨワ |