卒業論文詳細

学科産業関係学科 ゼミ教員名上田 眞士 年度2025年度
タイトル日本人が海外で働くということ
内容 本論文は、日本人若者によるワーキングホリデー制度を通じた海外就労経験に着目し、その制度的特徴、実態、意思決定要因、さらにキャリア形成への影響について考察したものである。第2章では、ワーキングホリデー制度を相互的・互恵的な国際交流制度として整理し、特にオーストラリアを中心に、制度の柔軟性や低コストで海外生活を実現できる点を明らかにした。第3章では、日本人渡航者の推移や、英語力不足や不安定雇用に起因するネガティブな評価、職探しの困難さといった現状を示した。第4章では3つの事例分析を通じ、主体的に行動し、充実した海外生活を送る若者の姿を描き、従来のステレオタイプが必ずしも当てはまらないことを示した。第5章では、海外で働く決断の要因を内発的要因と精神的プッシュ要因に分け、日本社会への違和感が海外志向を後押ししている点や、海外経験を通じた日本人としてのアイデンティティ再認識を論じた。第6章では、海外経験が語学力や対人関係力、価値観の変容などに寄与し、キャリア形成に一定のインパクトをもたらすことを明らかにした。
講評 卒論執筆に当たって,一番大事にして貰いたい点。それは「わかりたい」という気持ち,「理解する」という作業を一番大切にして欲しいということです。そして,そのためには,貪欲に読書することが必要だということです。曖昧模糊としていた問題意識も鮮明にすることになりますし,課題の掘り下げも深まることになります。日本人が海外で働くことを主題とした本論文の研究は,自身のワーキングホリデーの経験を土台として,海外経験がキャリア形成にもたらすインパクトを考察しようとした,良い研究になっていると評価しています。
キーワード1 ワーキングホリデー制度
キーワード2 海外就労経験
キーワード3 労働観
キーワード4 アイデンティティ形成
キーワード5 日本社会の構造的制約