卒業論文詳細

学科産業関係学科 ゼミ教員名上田 眞士 年度2025年度
タイトル教育格差と就職格差-日本型雇用との関連性-
内容 本論文では、日本における教育格差と就職格差が関連し、さらに日本型雇用であるメンバーシップ型雇用を通じて2つの格差が固定化されている構造について明らかにすることを目的としている。
家庭の経済力・地域差・親の学歴といった初期条件は、子どもの学力や教育機会に大きな影響を与える可能性があり、学歴格差を通じて、就職機会や賃金格差へと繋がる傾向がある。特に新卒一括採用や年功賃金や終身雇用を特徴とする日本型雇用は、採用段階で学歴を重視しやすく、教育格差や長期的な就職格差・賃金格差を固定化されやすい側面を持っている。また固定化されることによって、教育格差が再生産されることが明らかになった。
こうした悪循環を緩和する方法として、本論文ではジョブ型雇用の部分的導入を検討しつつ、その限界についても指摘する。最終的には、雇用制度の改革だけでなく、そもそもの日本での教育格差を無くすことが必要であることを主張し、日本で現在取り組まれている幼児教育支援やICT活用などを通して、家庭環境や地域差によって生じる教育格差を是正することの重要性を論じている。
講評 卒論執筆に当たって,一番大事にして貰いたい点。それは「わかりたい」という気持ち,「理解する」という作業を一番大切にして欲しいということです。そして,そのためには,貪欲に読書することが必要だということです。曖昧模糊としていた問題意識も鮮明にすることになりますし,課題の掘り下げも深まることになります。本論文の教育格差と日本型雇用との関連性に関する研究は,教育社会学と産業関係学の接点に展開する学際的な研究で,とても有意義な研究であると考えます。格差社会の是正に向けた,課題意識が鮮明な良い研究であると評価しています。
キーワード1 教育格差
キーワード2 就職格差
キーワード3 学歴格差
キーワード4 メンバーシップ型雇用
キーワード5 ジョブ型雇用