| 学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 上田 眞士 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | 定年延長をめぐる制度と実態一人事・賃金制度を中心としてー | ||||
| 内容 | 本論文では、定年退職制度の概要を整理した上で、定年延長に伴って生じる課題を明らかにし、今後の定年退職制度の在り方について検討した。日本における定年延長の最大の課題は、終身雇用や年功賃金と結びついて形成されてきた賃金カーブが、定年年齢までに企業への貢献と労働者への処遇が均衡するよう設計されている点にあり、定年延長によってこの均衡が崩れることであると指摘した。この課題への対応策として、年齢に応じた賃金カーブそのものを緩やかにする方法と、年齢に依存せず能力・役割・成果などを基準とした賃金制度へ転換する方法の二つを整理した。しかし、前者は中高年層の処遇低下への不満を招きやすく、後者は制度転換に伴う企業側の負担や評価の納得性といった課題を抱えており、いずれも決定的な解決策とは言い難い。したがって、定年延長を単なる年齢の引き上げとして捉えるのではなく、賃金・評価制度を含む人事制度全体を一体的に再設計していくことが、今後の定年退職制度を持続可能なものとするために不可欠であると結論づけた。 |
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| 講評 | 卒論執筆に当たって,一番大事にして貰いたい点。それは「わかりたい」という気持ち,「理解する」という作業を一番大切にして欲しいということです。そして,そのためには,貪欲に読書することが必要だということです。曖昧模糊としていた問題意識も鮮明にすることになりますし,課題の掘り下げも深まることになります。本論文の定年延長をめぐる制度研究は,制度の再設計に向けて,歴史から説き起こし,海外との比較,個別企業事例の検討と視野を広げている点が,大きな長所であると考えます。 |
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| キーワード1 | 定年退職制度 |
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| キーワード2 | 定年延長 |
| キーワード3 | 高年齢者雇用 |
| キーワード4 | 賃金制度 |
| キーワード5 |