| 学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 寺井 基博 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | ワークライフバランスがワークエンゲージメントを通じて成果に及ぼす影響 | ||||
| 内容 | 本研究は、ワークライフバランス(WLB)が従業員の成果や生産性にどのような影響を及ぼすのかを、ワークエンゲージメントとの関係から明らかにすることを目的とする。日本ではWLBが「労働時間の短縮」や「働きすぎないこと」といった時間的側面を中心に理解されることが多いが、本研究ではその捉え方に問題意識を持ち、WLBを「個人が納得できる仕事と私生活の関係が保たれている状態」と定義した。先行研究の検討を通じて、WLBが高い状態では、仕事と私生活の役割葛藤やストレスが軽減され、心理的健康や幸福感が高まることが示された。また、こうした心理的余裕は、仕事への活力・熱意・没頭といったワークエンゲージメントを高め、結果として成果や生産性の向上につながる可能性が示唆された。以上から、WLBは成果を直接生み出すものではなく、従業員が前向きかつ持続的に仕事へ取り組むための心理的基盤として機能すると考えられる。本研究は、WLBを労働時間のみで評価する従来の見方を見直し、個人の価値観や心理的納得感を重視した働き方の重要性を示すものである。 |
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| 講評 | WLBを「『労働時間の調整』という制度的問題として捉えるのではなく、『働く人の心理的認知や価値観との相互作用の中で形成される状態』として再定義する必要が」あるとする点は傾聴に値する。しかし、実質的に正社員には時間制約がなく、タスク量が予め限定されていない日本企業では、労働者が心理的満足感や多幸感を得るには、労働時間の長さを選択できる制度がその前提になる。また、心理的満足感とワークエンゲージメントの関係性は必ずしも一様ではない。この問題の解決への取り組みは、これから仕事をする経験の中で引き続き考えてもらいたい。 |
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| キーワード1 | ワークライフバランス |
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| キーワード2 | ワークエンゲージメント |
| キーワード3 | 成果 |
| キーワード4 | |
| キーワード5 |