| 学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 寺井 基博 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | 大学教育と就職の関係性 ~日本とアメリカの雇用構造と大学の役割の比較から~ | ||||
| 内容 | 本論文は日本とアメリカの雇用システムや大学教育の違いを比較することで両国の大学教育と就職の接続構造の差異を明らかにすることを目的とした。日本では大学進学率が上昇する一方、大学の学びが仕事と十分に結びついていない。要因として、職務を特定せずに採用し企業で育成するメンバーシップ型雇用が挙げられる。このため大学での専門性よりも潜在能力が重視され、学生は専攻内容より個人の能力をアピールする傾向が高く、どの企業に入社するかが重要である。アメリカの場合はジョブ型雇用であり、職務内容に応じて必要な学位などのスキルを持つ学生が採用され、育成する場が企業外部にある。大学教育では専門的能力の習得が重視され、学生はどの企業かよりもどの職務に就くかが大切である。このような違いが就職活動や大学の役割、学生意識に影響を与えており、日本では大学教育と就職の接続が弱く、アメリカでは強いという構造的な差異を生み出している。 |
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| 講評 | 本論文は、先行文献の整理と分析に基づく文献研究論文であり、日本で大学の学びと仕事とが十分に結びついていないのは、日本型雇用の特質に起因することを明らかにしようとした意欲的な論文である。大学教育と企業との「接続」については、教育課程からの取り組みに関する先行文献が多数を占めるが、本論文は、内部育成を基本とする日本企業の人事制度及び人材調達方法に着目して、日本およびアメリカにおける人事に係る構造的違いを指摘している。教育課程と企業人事の双方に関する先行研究を読み込んだ上での論考には説得力がある。 |
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| キーワード1 | メンバーシップ型雇用 |
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| キーワード2 | ジョブ型雇用 |
| キーワード3 | 就職活動 |
| キーワード4 | 取引 |
| キーワード5 | 大学教育 |