| 学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 三山 雅子 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | 日本型雇用の構造的限界とジョブ型雇用導入の可能性 | ||||
| 内容 | 本論文は、日本型雇用の制度的特徴を整理した上で、その構造が現在どのような限界に直面しているのかを解明した。また、日本企業においてジョブ型雇用が導入される背景と、その実現可能性について考察している。 日本型雇用は、長期雇用を前提とした人材育成や企業特殊的技能の蓄積を通じて、企業の安定的な成長を支えてきた。しかし、経済成長の鈍化や人口減少、産業構造の変化により、従来の内部育成モデルを維持することが次第に困難となっている。こうした状況の下、近年では職務や成果に基づく処遇を重視するジョブ型雇用への関心が高まっていることを指摘し、欧米諸国の雇用制度との比較や日本企業の事例分析を通じて、日本におけるジョブ型雇用の実態を検討した。 その結果、日本企業で導入されているジョブ型は、職務の明確化や専門人材の処遇改善といった効果を持つ一方、メンバーシップ型の要素を残した限定的な形にとどまっていることが確認された。以上より、日本におけるジョブ型雇用は、既存の雇用慣行との調整を伴いながら、段階的に展開されていることを明らかにした。 |
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| 講評 | 本卒論は日本型雇用が現在どのような限界に直面しているのか、またその限界突破策としての日本企業におけるジョブ型雇用導入の背景と、その実現可能性について考察したものである。分析の結果、産業構造の変化や人口減少、企業の専門人材へのニーズの高まりから、日本企業は日本型雇用を維持することが徐々に難しくなっていること、その結果ジョブ型の要素を部分的に取り入れる動きが進行していることを指摘している。つまり日本におけるジョブ型雇用は、単に制度の転換を意味するものではなく、長年形成されてきた雇用慣行・文化・人材育成システムとの関係性を再構築するプロセスであることを明らかにしている。この点が本論文の優れている点である。つまりジョブ型雇用の導入の潮流を日本型雇用の限界と関連づけて記述している点にある。 |
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| キーワード1 | 日本型雇用 |
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| キーワード2 | ジョブ型雇用 |
| キーワード3 | 日本型ジョブ型雇用 |
| キーワード4 | セーフティーネット |
| キーワード5 | 外部労働市場 |