| 学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 三山 雅子 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | 介護と労働 〜介護をしながら働くことが当たり前の社会に〜 | ||||
| 内容 | 本論文は、日本の超高齢社会において深刻化する「介護と労働の両立」という問題を取り上げ、ビジネスケアラーの実態と課題を多角的に考察している。介護は育児と違い準備期間がなく突然始まるため、情報不足や制度理解の乏しさから介護者が混乱し、最終的に離職に追い込まれるケースが少なくなかった。特に40〜50代の働き盛りの世代にビジネスケアラーが多く、企業にとっても人材流出という大きな損失となっている。また、日本社会には「介護は家族が担うもの」という根強い価値観があり、育児に比べ企業の理解や制度利用が進みにくい状況も課題として挙げられる。その結果、介護者は過度の負担を抱え、ストレスにより要介護者への虐待や殺人事件に至る悲劇も発生している。 筆者は、介護離職を防ぐためには公的サービスの活用促進と職場環境づくりが不可欠であると考えている。企業による情報提供や柔軟な働き方の導入など、制度を機能させる風土改革が求められると提言する。そして、介護を理由にキャリアを諦めない社会、誰もが介護と労働を両立できる仕組みこそ、日本の持続可能性につながると考えた。 |
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| 講評 | 本論文は、日本の超高齢社会において深刻化する「介護と労働の両立」という問題を取り上げ、ビジネスケアラーの実態と課題を多角的に考察している。介護については情報不足や制度理解の乏しさから介護者が混乱し、最終的に離職に追い込まれるケースが少なくなく、企業にとっても人材流出という大きな損失となっていた。また、日本社会には「介護は家族が担うもの」という根強い価値観があること、その結果、介護者は過度の負担を抱え、ストレスによる要介護者への虐待や殺人事件も発生していることを指摘している。このようにビジネスケアラーの実態と課題を明らかにしている事が本卒論の優れた点であるが、介護をめぐる全体構造を数値データを使って描いた章があったなら一層説得力がましたであろう。 |
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| キーワード1 | ビジネスケアラー |
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| キーワード2 | 介護離職 |
| キーワード3 | 超高齢社会 |
| キーワード4 | 家族介護者 |
| キーワード5 |