| 学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 三山 雅子 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | 必要労働か、選択労働かー高校生アルバイトの位置づけと規制のあり方ー | ||||
| 内容 | 本論は、日本の高校アルバイトを「必要労働」と「選択労働」の二つに区分して分析し、それぞれに応じた支援の方向性を示したものである。必要労働のアルバイトとは、家庭の経済的困難を背景として生徒が生活維持のために働かざるを得ない就労を指す。この層ではアルバイトの結果、学習時間の減少や進学機会の制約を通じて教育格差が拡大しやすい。この層は本来保護される状況であるため、労働規制よりも、教育費支援、奨学金、生活困窮家庭への経済的補助などの社会政策によって労働負担を減らす必要がある。一方、選択労働であるアルバイトは生徒の主体的判断による就労であり、社会経験やキャリア形成に資する側面が強い。アルバイトを規制する過度な校則や一律の規制は、こうした発達機会を奪う可能性があるため、柔軟な労働時間制度や教育的ガイドラインの整備を通じ、学業と労働の両立を支援する仕組みが求められる。以上の検討から、高校生アルバイトを単一の問題として扱うのではなく、必要労働と選択労働を区別することで、保護すべき層には保護を、主体的な就労には自由と支援を保証する政策設計が重要であると結論づけた。 |
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| 講評 | 本卒論は日本の高校生アルバイトを生活費や学費を補うための「必要労働」アルバイトと趣味や自分の未来への投資のための「選択労働」アルバイトの2つに区分して分析し、それぞれに応じた支援の方向性を示したものである。高校生アルバイトをこの二つに分けて分析することによって、保護が必要な層には手厚い支援を行い、また主体的な学習・就労を行う層にはアルバイトの自由と教育的支援を行うという二層的アプローチが可能になることを本卒論は明らかにした。高校生アルバイトを2つに区分するという視点は、高校生アルバイトを仔細に眺めることによって導き出されており、評者はこの点に執筆者の強い問題意識を感じた。 |
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| キーワード1 | 児童労働問題 |
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| キーワード2 | 高校生アルバイト |
| キーワード3 | 必要労働 |
| キーワード4 | 選択労働 |
| キーワード5 |