| 学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 三山 雅子 | 年度 | 2025年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| タイトル | 宿泊業界の人手不足解消に向けて | ||||
| 内容 | 本論文は、深刻化する地方ホテル・旅館の人材不足に対し、「どのような施策が現実的かつ持続的な解決策となり得るのか」を検討したものである。 まず、労働人口減少や若年層のサービス業離れなど、宿泊業界が直面する構造的課題を整理したうえで、地方特有の人材確保の困難さを示した。 次に、外国人労働者の活用について、その制度的枠組みや導入事例を分析し、地方で外国人の活躍人材を確保するためには、言語支援や生活サポートを含む受け入れ環境の整備が不可欠であることを指摘した。さらに、自動チェックイン機や配膳ロボットなど、省人化・自動化技術の導入事例を比較し、導入コストを抑えながら業務負担を軽減できる「低コストDX」の可能性を示した。 最終章では、これらの分析をもとに、①スタッフが定着しやすい職場環境の整備、②地域連携による採用・育成体制の強化、③業務の標準化と段階的な自動化の導入、という三つの柱から成る実践的提言を行った。家業として宿泊事業に関わる立場から、持続可能な運営モデルの構築が地域全体の観光力向上につながることを強調し、地方宿泊業の未来像を提示した。 |
|---|
| 講評 | 本卒論は地方宿泊業の深刻化する人材不足に対し、どのような施策が現実的かつ持続的な解決策となり得るのかを検討したものである。分析の結果得られた知見は、1)地方の小規模宿泊事業は「労働条件の改善」と「業務の効率化」を同時に進めることで初めて採用と定着が実現する、2) 外国人労働者は即戦力となる可能性を秘める一方、受入れ・生活支援・日本語教育といった基盤整備が不可欠である。しかし、個別の会社単体で行う負担は重いので、地域レベルの共同支援機関や国、自治体の支援が必須である、3) 高額なロボット導入などは単独導入の採算が合わないことが多く、地域全体での共同購入や、アプリの活用が有効であるの3つである。本卒論の優れている点は、以上の分析結果を宿泊業一般ではなく、人材確保がより困難な地方の小規模宿泊施設でも実行可能なものとして導き出したところにある。 |
|---|
| キーワード1 | 外国人労働者 |
|---|---|
| キーワード2 | 省人化 |
| キーワード3 | 自動化 |
| キーワード4 | 低コストDX |
| キーワード5 |