| 学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 三山 雅子 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | 成果責任の強度が生む役割認識の階層構造 学生チームと社会人チームの比較 | ||||
| 内容 | 現代社会において、チームでの協働は不可欠である。本研究は、学生(サークル・体育会)と社会人のチーム経験を質的データで比較し、役割認識の「意図と実感のズレ」や「階層的差異」を明らかにすることを目的とした。これらを明らかにするため、タックマンモデルとベルビン理論を枠組みに、成果責任の明確さが異なる3グループに半構造化インタビューを実施した。 その結果、成果責任が希薄な学生チームでは、役割認識が曖昧で協調性を「人間関係の円滑さ」として捉える傾向が見られた。対照的に、成果責任が明確な社会人チームでは、役割認識が「個人の貢献意識」から「組織全体の最適化意識」へと階層化し、協調性を「目標から逆算した各々の役割を遂行する中で必要な相互作用を選択的に行う」として捉えていた。 これらの結果から、本研究は目標から逆算される成果責任の明確さが非認知スキル発揮のトリガーとなり、それが役割認識の階層化につながると考える。したがって、大学のキャリア教育や企業研修においては、学生に明確な成果責任を伴う役割経験を積ませることが、社会に求められる目標達成型の協働を育む上で不可欠であると考える。 |
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| 講評 | 成果責任の明確さが異なる学生と社会人のチームを取り上げて、どのようにすればメンバーが自分の役割を最大限発揮できるのかを明らかにする事を目指した卒論である。分析の結果、チームメンバーの役割の階層的認識は、成果責任の明確さや業務経験の蓄積に依存することが示唆された。本卒論の優れている点はこのことを指摘する事にとどまらず、学生が「目標達成型の協働」や「成果志向のチームワーク」を育む上で、大学のキャリア教育や企業が主催するインターンシップにおいて、学生にあらかじめ役割を与えるだけでなく、学生自身が役割を見出し主体的に果たすことを促す仕組みがあればより効果的であることを見出した点にある。 |
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| キーワード1 | チーム形成 |
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| キーワード2 | 非認知スキル |
| キーワード3 | 役割意識 |
| キーワード4 | 成果責任 |
| キーワード5 | 組織社会化 |