| 学科 | 産業関係学科 | ゼミ教員名 | 阿形 健司 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | 日本の大学生の海外留学経験が就職活動に与えるプレッシャー | ||||
| 内容 | 本研究は、現代日本における「留学の大衆化」と、企業社会が求める「グローバル人材」像との乖離が、就職活動を行う日本人留学生に与える心理的・構造的プレッシャーを解明することを目的とする。先行研究およびJASSOの統計データ分析に加え、留学経験者へのインタビュー調査を通じ、学生が直面する3つの不可視な圧力―「成果証明のプレッシャー」、「経験の演劇化プレッシャー」、「キャリアの正当化プレッシャー」―の実態を明らかにした。 調査の結果、短期化・近場化が進む現代の留学実態において、学生は客観的な成果の乏しさと高い社会的期待とのギャップを埋めるため、アーヴィング・ゴフマンの自己呈示理論における「演技」による経験の加工を強いられていることが判明した。また、人的資本投資としての留学に伴う埋没費用(サンクコスト)の回収意識が、キャリア選択を「高ステータス企業」へと狭窄させるメカニズムも確認された。以上により、留学経験を単なる成功譚としてではなく、内面的な葛藤を含む社会学的現象として再定義し、学生が自身の経験を正当に評価できる社会的土壌の必要性を提言した。 |
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| 講評 | 就活で「ガクチカ」が問われる昨今において、留学経験が学生に与える影響を検討した論文。もはや留学自体は珍しい経験ではないため、留学経験のある学生はかえって種々のプレッシャーを就活時に感じることを明らかにし、それを類型化したところに独自性がある。 |
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| キーワード1 | 留学 |
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| キーワード2 | 就職活動 |
| キーワード3 | グローバル人材 |
| キーワード4 | 自己提示理論 |
| キーワード5 | サンクコスト |