卒業論文詳細

学科メディア学科 ゼミ教員名佐伯 順子 年度2025年度
タイトルZ世代の恋愛リアリティショー視聴におけるタイパ志向の顕在化
内容 "本研究は、Z世代における恋愛リアリティショーの切り抜き動画視聴に注目し、その視聴行動の背景にある価値観やメディアとの向き合い方を明らかにすることを目的とした。
『今日、好きになりました。』や『バチェラー・ジャパン』といった番組を対象に、切り抜き動画に寄せられたSNSコメントを分析した結果、Z世代の視聴行動は時間効率を重視するタイパ志向に支えられている一方で、感動や共感といった感情体験を強く求めていることが明らかになった。切り抜き動画は本編を省略するための代替手段ではなく、短時間で感情を共有し、他者とつながるための重要なメディア空間として機能している。また、本編未視聴であっても感動や共感が成立している点から、物語の過程よりも感情の瞬間が重視される消費構造が確認された。
分析を通じて、切り抜きで恋愛リアリティショーを楽しむ行動は、情報過多の社会を生きる若者が自分らしいペースでエンタメと関わろうとする、新しい視聴文化の表れであると結論づけた。"
講評 メディア研究の対象として、近年台頭してきた短時間の「切り抜き動画」に着目し、動画に対する受け手のコメントも分析しながら、Z世代の動画視聴の動向を明らかにしたもの。概念論ではなく、具体的な番組の事例を取り上げ、ケーススタディとして実証的に考察を展開した点が大いに評価できる。ケースとして選定した恋愛リアリティショーも的確であり、恋愛の過程よりも、感情が高まる瞬間を、「タイパ」(タイムパフォーマンス)を重視して効率的に享受しようとするゼット世代のメディア接触の特徴が明らかになった。若者がメディアにいかなる感動や共感を求めているかという傾向を指摘した点でも、今後の議論の可能性が広がる研究である。
キーワード1 Z世代
キーワード2 恋愛リアリティショー
キーワード3 切り抜き動画
キーワード4 タイムパフォーマンス志向
キーワード5