| 学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 佐伯 順子 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | ソフトボール報道とメディア変容 〜発信主体の変化と今後の展望〜 | ||||
| 内容 | 本論文は、ソフトボール界における情報発信主体の変化と競技の可視性の関係を明らかにすることを目的としている。2021年東京オリンピックで女子ソフトボールは金メダルを獲得したが、報道量は限定的で、社会的関心は大会後に急速に低下した。さらに2022年には、長年競技文化を体系的に記録してきた専門誌『ソフトボール・マガジン』が休刊し、競技のアーカイブ機能に空白が生じた。一方、日本ソフトボール協会(JSA)は公式情報を発信しているものの、制度的制約により競技の魅力を物語として伝える役割には限界がある。本研究では、専門誌と協会広報の分析に加え、個人メディア「虹色ソフトボール」の運営者へのインタビューを実施し、専門誌休刊後の情報発信の実態を検討した。その結果、個人メディアは臨場感や共感を生む新たな可視化主体として機能する一方、持続性や記録性に課題を抱えていることが明らかとなった。三主体が連携する持続可能なメディア環境の必要性を論じている。 |
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| 講評 | 女子ソフトボールをメディア学の視点から考察することで、スポーツとメディア、ジェンダー研究という複数の分野の研究に貢献する成果をあげた。オリンピックというスポーツのメガイベントにおける好成績は、競技のメディア露出や社会的認知度を高めると一般的にいわれているが、女子ソフトボールにおいてはその効果が限定的であったこと、また、専門誌の休刊や協会広報の質的限界が、女子ソフトボールの普及や社会的注目にとってマイナスに働いていることを指摘した。一方で、個人運営のソフトボール情報の発信が、競技についての関心や共感を生む可能性を秘めていることも、インタビュー調査を通じて明らかにした。オールドメディアの限界とSNSの可能性をスポーツ報道という切り口から考察した点でも、意義のある論文となっている。 |
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| キーワード1 | ソフトボール |
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| キーワード2 | オリンピック |
| キーワード3 | 雑誌 |
| キーワード4 | スポーツ |
| キーワード5 |