| 学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 池田 謙一 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | ショート動画における発信源と影響認知の関係性 | ||||
| 内容 | 本研究は、ショート動画における発信者属性(インフルエンサー/一般ユーザー)が、視聴者の行動意図および影響認知にどのような影響を与えるのかを検討することを目的とした。質問紙調査を実施し、全306名の回答を分析対象とした。 分析の結果、発信者がインフルエンサーである場合であっても視聴者自身の模倣意図および拡散意図は一般ユーザー発投稿と比較して有意に高まることはなく、自己の行動意図に対する影響は限定的であることが示された。一方、影響認知に関しては、「自分自身」よりも「友人・同世代」、さらに「一般的な人々」の方が影響を受けやすいと認知される第三者効果が確認された。また、この第三者効果は、発信者がインフルエンサーである場合において特に「一般的な人々」に対して顕著であった。 以上の結果から、ショート動画におけるインフルエンサーの影響力は、視聴者自身の行動を直接促すものではなく、他者が影響を受けていると認知される水準において強く作用する傾向が確認された。 |
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| 講評 | ショート動画が持つ第三者効果に関して、実験条件を持つインターネット調査によって検討した。ここではオリジナルのデービソンの第三者効果を発展させ、ショート動画の発信者が一般ユーザかインフルエンサーかを識別し、また誰に対する第三者効果かという点で受信者が自分自身、友人・同世代・一般の人々を弁別した分析を行った。またショート動画の内容別の刺激も操作した。結果は、第三者効果をよく支持し、かつ発信者間の差異、受信者間の差異も明瞭にするものであり、インパクトの差を社会的距離の効果と見なすことが可能であった。こうした点で第三者効果研究に新しい視点をもたらした研究としての意義は高いが、実験条件の提示においてはやや煩雑であり、シンプルに効果を最大化する方法は今後検討されてよいと思われる。 |
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| キーワード1 | 第三者効果 |
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| キーワード2 | ショート動画 |
| キーワード3 | インフルエンサー |
| キーワード4 | 影響認知 |
| キーワード5 | 社会的距離 |