| 学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 水出 幸輝 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | カラオケの採点ゲームの変遷 ―コミュニケーション・テレビ番組・歌唱の変化― | ||||
| 内容 | 本稿では、株式会社第一興商が行った採点ゲームの開発者へのインタビュー記事を対象に、カラオケの採点ゲームの変遷や採点ゲームによってもたらされた変化について検討した。調査の結果、採点ゲームはかつてカラオケを楽しむための遊びであったが、技術の発達によって歌唱の上達の補助的な機能へと役割が変容していることがわかった。 採点ゲームが高性能化することで、カラオケボックス内でのコミュニケーションやテレビ番組の演出、歌唱への意識が変化した。採点ゲームによって歌唱に点数がつけられることで、カラオケボックス内に競争というコミュニケーションが生じるようになった。テレビでは、採点ゲームを活用した番組が制作されるようになり、音程バーや表現技法のアイコンが画面に表示されることで、音程や表現技法の正確性が示されるようになった。さらに、ユーザーの歌唱の分析レポートや適したキーを示す声域が登場したことで、歌唱の巧拙が正確に表示されるようになり、人々の歌唱に対する意識は採点ゲームに規定されるようになった。 |
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| 講評 | 本稿は、カラオケにおける「採点」に注目し、人びとの歌う経験を捉えかえそうとしたものである。この筆者の個人的な経験を、うまくメディア研究の問いとして相対化することができており、カラオケボックス内の人びとのふるまいが、同じ空間に存在する人間だけでなく、「採点」というメディアに規定されていることが歴史的に理解できる。アクセス可能な資料が期待したほど多くなく、研究の遂行はかなり苦労するものだったが、カラオケをめぐるコミュニケーションを、その外側の社会と対応させながら論じることができた。 |
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| キーワード1 | カラオケ |
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| キーワード2 | 採点ゲーム |
| キーワード3 | コミュニケーション |
| キーワード4 | テレビ番組 |
| キーワード5 |