卒業論文詳細

学科メディア学科 ゼミ教員名小黒 純 年度2025年度
タイトル現代社会におけるアイドル像の構造的変容 ―KAWAII LAB.と秋元康プロデュース楽曲の歌詞比較―
内容  本研究は、現代におけるアイドル像の変容を、「KAWAII LAB.」と秋元康プロデュース楽曲の歌詞比較から解明したものである。歌詞の計量テキスト分析を通じ、両者の表現特性を精査した結果、二つの大きな転換が明らかになった。第一に、ファンとの共感構造が、未熟な成長のプロセスを読み解く「物語」の共有から、今この瞬間の自分を肯定する姿勢である「スタンス」の共有へと更新されている。第二に、アイドル像が、男性視点を通じて愛でられる「異性愛の客体」から、自らの価値を自ら決定し肯定する「自己肯定の主体」へと転換している。
 これらの変容により、「KAWAII LAB.」に代表される現代のアイドルは疑似恋愛の対象から、ファンと共に自尊心を高め合うパートナーへと役割を変化させている。以上の分析を通じ、Z世代に支持される新たなアイドル像の特性とその共感の源泉を、歌詞表現の観点から浮き彫りにした。
講評 以下の諸点を確認したところ、いずれも適切に示されている。
 1)序論;研究背景、研究テーマ、先行研究の紹介と批判的検討、研究目的、研究方法
 2)本論;研究結果、考察
 3)結論;結論、限界と今後の課題
 4)注釈と引用文献
本論部分では自らデータを収集し、分析を試みている。得られたデータは価値が高いものである。
生成AIの用い方も適切である。
完成までのプロセスとして複数回、草案を提出し、指導教員の指導を受けている。
以上のことから、メディア学科の卒論として高い水準の論文となっている。
キーワード1 アイドル
キーワード2 秋元康
キーワード3 KAWAII LAB.
キーワード4 歌詞
キーワード5 表現特性