卒業論文詳細

学科メディア学科 ゼミ教員名小黒 純 年度2025年度
タイトルアニメ作品のリメイクにおける 表象の変化 ―「ONE PIECE」魚人島編の差 別・共生表現の分析―
内容 本研究は、アニメ『ONE PIECE』魚人島編のオリジナル版(2011–2012)とリメイク版
(2024–2025)を比べ、差別表現と共生表現がどう変わったかを検討した。背景として、ア
ニメ関連産業の国内市場規模は2023年に3兆3 ,000億円超で過去最大とされたこと、配信
サービスの普及で旧作が再評価されやすい状況、SDGsへの関心の高まりから表象への配慮
が強まったと考えられることがある。
分析では、オリジナル版で抽出した発話は計41件で、差別25件・共生16件だった。リ
メイク版は物語の骨格は保ちつつ、攻撃性の強い語彙や差別意識を直接示すセリフ、背景を
補う周辺シーンが「セリフのみ」「場面ごと」の二種類で削られ、緊張感や痛みの描写が少
し穏やかに見える。その分、視聴者が受け取るテーマの厚みも整理される。つまり、リメイ
クは作画刷新だけでなく、現代の倫理意識に合わせて表現を調整し、同じ物語を語り直す営
みだと考える。
講評 以下の諸点を確認したところ、いずれも適切に示されている。
 1)序論;研究背景、研究テーマ、先行研究の紹介と批判的検討、研究目的、研究方法
 2)本論;研究結果、考察
 3)結論;結論、限界と今後の課題
 4)注釈と引用文献
本論部分では自らデータを収集し、分析を試みている。得られたデータは価値が高いものである。
生成AIの用い方も適切である。
完成までのプロセスとして複数回、草案を提出し、指導教員の指導を受けている。
以上のことから、メディア学科の卒論として高い水準の論文となっている。
キーワード1 アニメ『ONE PIECE』
キーワード2 魚人島編
キーワード3 リメイク
キーワード4 差別
キーワード5 共生