卒業論文詳細

学科教育文化学科 ゼミ教員名兒島 明 年度2022年度
タイトル学習意欲(自ら学ぼうとする動機)を向上させるための効果的な取り組みについて
内容 子どもの学習意欲(自ら学ぼうとする動機)を向上、持続させるための効果的な取り組みについて、現役の教員側の経験、視点に注目して検討した。得られた知見は以下の3点に整理できる。第一に、学習意欲の効果的な取り組みについて、主に①成功体験を与えること②柔軟な評価規準を設け、主に4つの情報源によって自己効力感を高めさせること③適切な外部情報を与え、安心して学べる環境を形成、維持すること④失敗の原因帰属について考えさせること⑤わかりやすい授業をおこなうことの5つの方法が重要であるということである。第二に、学習意欲(自ら学ぼうとする動機)を向上させるだけでなく、その意欲を持続させていくためには、日頃から継続した声かけをおこなっていくことが大切であるということである。第三に、学習意欲(自ら学ぼうとする動機)を向上、持続させていくための取り組みをおこなっている現役の教員は、効果的な取り組みをおこなっている一方で苦悩を抱えており、様々な課題もあるということである。
講評  子どもの学習意欲を向上、持続させるための効果的な取り組みについて、理論と実践の両面から検討しています。現職の中学校教員へのインタビュー調査から浮かびあがったのは、学習意欲の向上・持続をめぐって先行研究で指摘されている諸点が、授業のなかでは現場の知恵としてさまざまな工夫のもとで多様に展開されていることでした。その一方で、そうした実践を時間的制約や生徒間の学力差等とのせめぎ合いのなかで試みざるをえない教員の苦悩を明らかにした点も本研究の成果と言えるでしょう。
キーワード1 学習意欲(自ら学ぼうとする動機)
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