| 学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 勝野 宏史 | 年度 | 2025年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| タイトル | SNS時代のリアリティショーにおける “リアル”の共犯構造 | ||||
| 内容 | 本論文は、SNS時代のリアリティショーにおける「リアル」が、制作サイド・出演者・視聴者という三者の相互作用によって構築される過程を明らかにすることを目的とする。リアリティショーは「現実をそのまま映す」番組と捉えられがちだが、実際には編集や演出によって構成された物語的リアルが提示されている。また出演者は、カメラや視聴者の視線を意識しながら自己呈示を行い、「本人でありながら演じている」特有のリアルを生み出す。さらに視聴者は、番組内容をSNSや切り抜き動画を通じて再解釈・再編集し、出演者の人物像や出来事の意味を集合的に固定化していく。本研究では、こうした三者の動態的な関係の中でこそリアリティショーのリアルが生成されると論じ、リアルを一方向的に還元できない多層的な構築物として捉え直した。 |
|---|
| 講評 | 本論文は、SNS時代のリアリティショーにおける「リアル」が、制作側・出演者・視聴者の三者の相互作用によって構築される過程を分析した点で意義がある。番組が「現実の再現」ではなく、編集や演出による物語的構成物であることを指摘し、さらに出演者が視線を意識しつつ自己呈示を行うことで「本人でありながら演じる」という独特のリアルが生まれると論じた点は説得力がある。また、視聴者がSNSや切り抜き動画を通じて再解釈し、人物像や出来事の意味を集合的に固定化していく過程に注目した視点も現代的である。三者の動態的関係の中でリアルが生成されるとする枠組みは有効であるが、具体的事例の詳細分析をさらに加えることで、多層的構築物としての「リアル」の説得力は一層高まっただろう。 |
|---|
| キーワード1 | リアリティショー |
|---|---|
| キーワード2 | SNS |
| キーワード3 | 切り抜き文化 |
| キーワード4 | 自己呈示 |
| キーワード5 | リアル |