| 学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 勝野 宏史 | 年度 | 2025年度 |
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| タイトル | 生きがい言説について | ||||
| 内容 | この論文は「生きがい」という語が用いられる言説について述べたものである。1章から3章までは生きがい言説の発展についてを述べた。日本では1960年代後半から「生きがい」言説が見られ始めた。1970年の厚生省の長期構想に「生きがいある社会をめざして」という副題がつけられていることはその一例である。当時生きがいは問われるものとしての性格を強め「生きがい論」として専門化して語られ始めた。現代においても場面は問わず「生きがい」という語が用いられた言説が時々見聞きされるが、その発端が1970年前後にあったということ、その中でも特に新聞記事や書籍、広告等を発表できる立場から送られてくる言説として生きがい言説に注目した。4章では「生きがい無用論」の見方から「生きがい」概念そのものについて議論を行いつつ、生きがい言説の批判的な検討を試みた。 |
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| 講評 | テーマが決まるまでかなりの時間を要したが、最終的には非常に興味深い議論を展開できた。本研究では「生きがい」という語がどのような歴史的文脈の中で形成・普及してきたのかを整理し、その言説的展開を検討した点で意義がある。1960年代後半から1970年前後を転換点として位置づけ、新聞や書籍、広告などの公的メディアを通じて発信される言説に注目したことで、「生きがい」を社会的に構築された概念として捉える視点を示している。さらに「生きがい無用論」に触れつつ概念そのものを批判的に検討した点も評価できる。一方で、言説の具体的特徴や、それがどのような主体像や社会課題と結びついてきたのかをより詳しく示せば、議論は一層深まっただろう。 |
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| キーワード1 | 生きがい |
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| キーワード2 | 生きがい言説 |
| キーワード3 | 生きがい論 |
| キーワード4 | 言説 |
| キーワード5 | メディア |