| 学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 伊藤 高史 | 年度 | 2025年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| タイトル | ”余白”の継承としてのアダプテーション 村上春樹文学と映画的経験の再創出 | ||||
| 内容 | 本論文は、村上春樹の短編集『女のいない男たち』と、濱口竜介監督の映画『ドライブ・マイ・カー』を対象に、小説で生まれた語りが映画という別の表現形式へ移される際、どのように変容するのかを検討する。村上作品には、沈黙や気配、明示されない出来事など、読者の想像によって補われる要素が多く含まれており、物語体験は個々人の内面によって成立している。一方、映画では視覚・聴覚による具体的な提示が不可避であり、小説のこうした要素は、沈黙、間、身体の動き、時間の持続といった映画的手法によって作り直される。本論では、車内の長回しや舞台稽古の場面分析を通じて、原作において言葉の外に置かれていた感情や経験が、映像の時間と空間の中で再構成されていることを明らかにする。これらの考察から、物語は表現形式の変更によって単に移し替えられるのではなく、その都度新たに立ち上がるものであることを示し、文学と映画のあいだに生まれる創造的な関係を描き出す。 |
|---|
| 講評 | 日本を代表する作家である村上春樹の小説と、その映画化作品を比較して、村上春樹の小説世界の固有性を明らかにしようとした卒論でした。文学研究で使われる「アダプテーション」概念を用いて、ひとつの作品を丁寧に分析してくれました。社会学というよりも文学研究といえるものでしたが、文章がうまく、読み応えのある卒論となりました。 |
|---|
| キーワード1 | 村上春樹 |
|---|---|
| キーワード2 | 女のいない男たち |
| キーワード3 | ドライブ・マイ・カー |
| キーワード4 | アダプテーション |
| キーワード5 | 非言語的領域 |