卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名野村 裕美 年度2025年度
タイトルひきこもり支援における動物介在支援の可能性 ―長野県動物愛護センターの実践事例を通してー
内容  本研究は ,ひきこもり支援における新たな支援方法としての動物介在支援の可能性について検討したものである.従来の人的支援は一定の有効性を有する一方で ,対人コミュニケーションに不安を抱えた当事者への支援の難しさや支援者不足といった課題も抱えている.そこで本研究では ,動物を介した支援に着目し ,生理的・心理的・行動的側面からその効果を整理した.その結果 ,動物介在支援には当事者のストレス軽減 ,自己有用感の向上 ,外出や社会参加の促進といった多面的な効果が期待できることが明らかとなった.一方で ,動物福祉の確保 ,安全管理 ,専門人材の育成 ,制度的基盤の整備などの課題も存在する.今後はこれらの課題に対応しつつ ,動物介在支援を持続可能な社会資源として位置付けていくことが期待される.
講評 対人援助に動物を介在させることに当初から強い関心を持っていた筆者は、長野県動物愛護センターの事例を見つけ、従来の対人支援との比較において論じることができた。とかく、人と人同士の交流や人的コミュニケーションにこだわりがちなところを、従来の支援の発想では補えない他者との入口を動物に見出す先行研究を発見した。これからの支援の可能性を検討するにあたり、支援の多様さは必須であると考えれば、本研究は多様なひきこもりの支援を創出するために重要な分析を加えたこととなる。大変丁寧に先行文献を当たり、論旨をまとめることができた。
キーワード1 ひきこもり支援
キーワード2 動物介在支援
キーワード3 動物愛護
キーワード4 自己有用感
キーワード5