卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名永田 祐 年度2025年度
タイトル認知症高齢者の意思決定支援における成年後見制度の実態と課題-自己決定を支える支援のあり方に着目して-
内容 本研究は、認知症高齢者の意思決定をいかに支援し、生活の質向上につなげるかという課題に対して、成年後見制度の役割と実態を分析したものである。ガイドブックや入門書、事例から、制度が本人の自己決定を尊重する理念を掲げながらも、実務では後見人による代行決定が多く、本人の意思が十分に反映されない場面が生じていることが明らかになった。また、意思の確認方法や後見人・家族・医療者との合意形成プロセスが統一されていないことが、支援の質のばらつきにつながっている。支援の利用状況が、十分でないことも示された。本研究は、本人の意向を丁寧にくみ取る支援技法の実態と、関係者間の協働的意思決定のモデルの構築が今後の課題であることを指摘する。 
講評 本論文は、成年後見制度における認知症高齢者の意思決定支援に焦点を当て、理念と実務の乖離を資料分析から明らかにしたものです。代行決定の多さや意思確認方法のばらつきを示した点が重要です。本人の意思を尊重するための協働的意思決定モデルの必要性を明らかにし、制度改善の方向性を示した点に意義があります。
キーワード1 認知高齢者
キーワード2 意思決定支援
キーワード3 成年後見制度
キーワード4 自己決定
キーワード5 代行決定