卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名廣野 俊輔 年度2025年度
タイトル境界知能支援の現状と課題
内容 本研究は、境界知能者が教育・就労・福祉・医療・司法の各領域において支援から漏れやすい背景を明らかにすることを目的とした。現行制度は診断名や手帳の有無を基準とする「認定主義」であり、IQ70〜84の境界知能者は制度上の想定外として扱われやすい。その結果、学習支援の不足、就労の不安定、医療的フォローの欠如、司法手続きにおける不利益など、支援断絶が生涯にわたり支援が途切れやすく、困難が積み重なっていく構造が確認された。また、困難の蓄積は自己否定感や抑うつなどの二次障害を招き、社会的脆弱性を一層高めることが示唆された。以上の検討から、支援の基準を「障害の有無」ではなく「生活機能と困難の程度」へ転換し、分野横断的に連携する包括的支援モデルの構築が求められることを指摘した。
講評 早くからテーマを設定し、着実に文献を読みこなしていった。非常に重要なテーマの諸課題について一定程度考察することに成功している。
キーワード1 境界知能
キーワード2 認定主義
キーワード3 制度的排除
キーワード4 包括的支援
キーワード5