卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名小野セレスタ 摩耶 年度2025年度
タイトル高齢者の孤立死を防ぐICTを活用した見守りサービスの有効性と課題
内容 本研究は、深刻化する独居高齢者の孤立死に対し、ICTを活用した見守りサービスの有効性と課題を検証するものである。警察庁統計等が示す発見遅延の現状と、従来の人による見守りが抱える「監視の空白」や「介入拒否」といった構造的限界を指摘した上で、自治体の取り組みおよび筆者の祖母宅への機器導入を含む複数の事例を分析した。
検証の結果、ICTは「孤立期間の短縮」や「家族の不安軽減」に極めて有効であり、能動的な機器利用はフレイル予防にも寄与することが明らかになった。一方で、導入への経済的負担、プライバシーと安全確保のジレンマ、緊急時の解錠困難といった物理的障壁、そして孤独感の根本的解消には至らない点が課題として浮き彫りとなった。
結論として、技術単体への依存ではなく、公的支援やスマートロック等の環境整備を進めつつ、地域コミュニティの人的支援と融合させたハイブリッド型体制の構築が必要であると提言する。
講評 独居する自身の祖母の見守りのためのICT機器導入の経験から、高齢者の孤立死防止に関心を持ち、見守りサービスについて、統計データや事例、また論文などを活用して丁寧に述べている点が評価できる。孤立を防ぐことだけではなく、見守る側の安心感や費用面、ICT機器使用の問題点についても論じられている点、ICT機器のみでなく「人と人とのかかわり」や「コミュニティ」の重要性についても言及している点も評価できる。
キーワード1 独居高齢者
キーワード2 孤立死
キーワード3 ICT見守りサービス
キーワード4 早期発見
キーワード5 プライバシー